銀杏の魅力 - 金のなる町の黄金物語

銀杏のイラスト

かつて祖父江では、銀杏は屋敷の片隅にひっそりと佇む、名もなきシンボルツリーでした。それが、ある日を境に「金のなる木」としての価値を見出され、町は黄金色の銀杏畑へと姿を変えます。しかし、今また、人の営みの変化とともに、その風景は少しずつ移ろい始めています。盛衰の物語、それこそが祖父江の銀杏が持つ「わびさび」の魅力かもしれません。

秋の祖父江を訪れると感じる、あの独特の香り。「この町にしかない匂いがある。」と言う人もいます。銀杏の実が熟し、地面に落ちる頃に漂うこの香りは、好き嫌いが分かれるかもしれませんが、これもまた祖父江の秋の風物詩。この匂いがあってこそ「ああ、今年も銀杏の季節だな」と感じる地元の人も多いとか。ある意味、忘れられない嗅覚の「わびさび」かもしれませんね。

祖父江の銀杏は粒が大きく、もっちりとした食感が特徴です。シンプルな塩炒りから、炊き込みご飯、お菓子まで、様々な形で楽しむことができます。

銀杏まめ知識

  • 歴史の変遷:当初は観賞用・シンボルとして植えられたものが、やがてその実の価値が見出され、栽培が拡大。特に1980年代以降の圃場整備や減反政策により、現在のような広大な銀杏畑風景が形成されました。人の手と時代の要請によって風景が作られてきたのです。
  • 樹形と景観:栽培される銀杏は、収穫しやすく、またアイレベルで黄葉を楽しめるよう、樹高が抑制されているのが特徴です。しかし近年は、高齢化などにより手入れが難しくなり、自然な樹形に戻りつつある木も見られ、景観の変化もまた一つの物語となっています。
  • 品種:主に「久寿(きゅうじゅ)」「金兵衛(きんべえ)」といった大粒の品種が栽培されています。
  • 栄養:ビタミンCやカロテンが豊富ですが、食べ過ぎには注意が必要です。

おすすめレシピ

銀杏と鶏肉の炊き込みご飯
材料:米、鶏もも肉、銀杏(下処理済み)、だし汁、醤油、みりん、酒
作り方:鶏肉は小さく切り、米と一緒に炊飯器へ。調味料とだし汁を加え、銀杏を散らして炊き上げます。秋の香りが食欲をそそる一品です。

(その他、銀杏の塩炒りなどの簡単なレシピも追記可能)